ふわりと甘い匂いに包まれることがある。
どこからともしれず漂ってくる、その強い香りを含んだ空気は、
とろりと少し重くて、暖かいような感じがする。
そして、見えないその花をイメージするせいか、
きらきらした橙色の粒子が辺りを漂っているような気さえしてくる。
匂いが物質として、空気を満たしているというこのイメージは、フランス語の動詞、「embaumer」からきているかもしれない。
「香気で満たす」という意味のこの単語を、
この花の匂いをかぐと思い出す。
ともあれ、京都で秋を感じるものの一つは、この金木犀。
その香りに、暖かさが心地よくなった季節の訪れを感じるのである。
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