2009年11月15日日曜日

秋の色

先週辺りから、京都の木々が様々に色づき始めた。

大学へと向かう道の中でも、御池通りのケヤキ並木が黄色から褐色に、
鴨川沿いの桜は紅、橙、茶に染まり、
ある冷たい風の吹く日に桜の枯葉が渦を巻くのを見て、
木枯らしという言葉に改めて思い至ったりした。

大学構内の大銀杏はまだ緑の葉を残しながらも、鮮やかな黄色に、
そして校舎の8階から見える北山やその奥の山々も、秋の色に染まってきた。

それでもやはり紅葉といえば、楓の木が特別美しい。

先日修学院離宮から詩仙堂を訪ねた折も、
あちこちで色づき始めた楓の葉は、
明るい黄緑から、黄色、橙、朱、赤、紅と、
見事なグラデーションを見せていた。

その色合いに加え、光を通すその繊細な葉は、
まるで発光しているように、色とりどりに輝いて見える。

秋の楓のこうした繊細な色づきは、それを足元でやわらかく支え、
色合いの見事な対照を作り出す緑の苔とあいまって、
日本独特のものだと感じられる。

フランスでは木々が大きく、その葉も大きい。
日本のような、小さな空間での繊細な世界とは異なり、
大きく広がった空間でのやや動的な世界として記憶している。

街路樹のプラタナスの葉が黄色や褐色に色づき、
その大きな葉が高い木の枝からはらはらと落ちてきて、
すでに積もった枯葉の上に、かさっと音を立てて落ちたり、
その上をがさがさと音をたてて歩いたり。

それもとても楽しいけれど、
繊細な秋の色の輝きに心がしんとするのは、
京の美しい秋の庭を愛でている時である。

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